猫と一緒に暮らしていると避けて通れないのが、猫の抜け毛問題。愛猫たちと暮らしていた私も、もちろん抜け毛についてあれこれ対策を講じてきました。
まず、部屋着には、黒や焦げ茶など濃い色の服は選びません。これなら、猫を抱っこした時、服に毛がついても、あまり目立ちません。
そして、猫の抜け毛を減らすには、やはりブラッシングしてあげるのが一番です。
今日は、猫の毛がなぜ抜けるのか、ブラッシングの頻度、お薦めの道具など、猫の抜け毛対策について、詳しくご紹介します!
どうして抜ける、猫の毛?
猫の毛が抜ける理由は、大きく3つあります。
- 抜け毛が多い「ダブルコート」の猫だから
猫の被毛には、シングルコートとダブルコートの2種類があります。ダブルコートは、保温の役目をする柔らかくて短いアンダーコートと、水を弾いて直射日光から肌を守るオーバーコートからできていて、季節の変わり目に、アンダーコートが大量に抜けます。ダブルコートの代表的な猫は、アメリカンショートヘア、ペルシャ、スコティッシュフォールドなど。シングルコートでは、シャム猫、メインクーン、ベンガルなどが代表的です。
ちなみに、毛の量と抜けやすさは比例せず、抜け毛が多いかどうかは、毛の質が大きく関係します。
- 抜け毛の季節だから
1でも書きましたが、猫の毛は春と秋の季節の変わり目に、夏毛や冬毛に生え変わります。その時期を「換毛期」といい、抜け毛の量がいつもより増えます。
- 病気やストレスがあるから
猫はストレスに弱い動物です。ストレスが原因で脱毛したり、病気がもとで毛が異常に抜けたりすることがあります。
ブラッシングは、いつ、どの程度すればいい?
猫は大好きだけど、仕事や家事で忙しくて、なかなかゆっくりお手入れしてあげる時間がとれない!という方は多いと思います。何を隠そう、私もそのひとり。
そんなあなたに朗報です!私がバイブルにしている、アメリカ、ニューヨーク在住の猫スペシャリストAnitra Frazierの著書”The Natural Cat: The Comprehensive Guide to Optimum Care”では「一日一回30秒でよい」とあります!もちろん、もっとゆっくり頻繁にブラッシングしてあげれば、さらに良いと思いますが、この程度なら毎日できそうです!
ブラッシングに使う道具は?
猫のブラッシングに使う道具は、自分が使いやすく、かつ猫が嫌がらないものを選びましょう。
私が毎日のブラッシングに使っていたのは、スリッカーブラシです。猫ちゃんたちが喜ぶおでこのところ用には、ノミ取り用の目の細かいコームを使います。さらに、一番抜け毛の多い長女猫には、ラバーブラシを毛並みに逆らうようにして使います。ごっそり取れますよ!
ちなみに、ファーミネーターも試しましたが、必要な毛まで取ってしまうような気がして、私は使っていませんでした。
それから、ペットブラシグローブは、私は使ったことはないのですが、とても評判が良いですね。こちらアメリカの友人も使っていました。そのうち試してみたいです。
ペットブラシグローブに喜ぶ猫たちの動画はこちら。
猫の抜け毛と仲良く暮らすヒント
- 猫の毛がくっつきにくい生地や素材を選ぶ
我が家のソファーは革製でした。猫を家族に迎えたのとほぼ同時期に購入したので、20年近く使っています。あちこちひっかき傷はありますが、猫の毛はほとんどつきませんでした。毛がついても掃除も楽です。
- 猫の毛がついても目立たない洋服を選ぶ
家で黒や焦げ茶などの濃い色の服を着ることはめったにありません。よって、服に付いた抜け毛が気になることはほとんどないです。
- お掃除はこまめに
うちは一階フロアーの半分がカーペット、残りはラミネートの板張りです。掃除機をかけると驚くほどたくさんの毛が集まります。粘着クリーナーも使えますね。お掃除はこまめにしましょう。
まとめ
- 猫の毛が抜けるのには、理由があります
- ブラッシングの最低の目安は「一日一回30秒」
- ブラッシングに使う道具は、あなたと猫に合ったものを選ぶ
- 家具や敷物、洋服は、抜け毛の付きにくい素材や生地、抜け毛が目立ちにくいカラーを選ぶ
- お部屋のお掃除はこまめに
最後に、老猫になると、ブラッシングがさらに大事になってきます。友人の17歳の長女猫は、ちょっと神経痛があるようで、お尻周りを自分で上手にグルーミングできなくなり、気づいたらその周辺の毛があちこち固まって大変なことになっていたそうです。
つまり、毎日のブラッシングは、猫の体調管理の面から言っても大切なことです。
短い時間でもいいので、毎日ブラッシングしてあげて、愛する猫ちゃんの健康を守り、さらには家族としての絆をますます深めましょう!